


2008年4月16日
友へ
元気ですか?
帰国してから、毎日忙しくしています。
引退したので、今、流行の言葉では、リストラになるのかなぁ。
要するに失業をしたんだよね。
将来の不安や、経済的な不安、無力感など、少しは感じているけど、
意外と、毎日楽しく生活しているよ。
それに、けっこう忙しいから、そんなこと考えている暇がないのかもね。
忙しいということは、本当に有り難いことだよね。
しばらくは、いろんなことにチャレンジしながら、
自分の特性を活かせる適職は何かを見極め、方向性を出していきたいと思う。
前々から、引退したら、ゆっくりと体を休めようと思っていたんだけど、
何か、肉体労働者の血が騒ぐんだよね。
それに、健康のためにも運動は必要だから、
帰国してから土日以外は、毎朝、家の周りを1時間ほど走っているんだ。
週末は、少年野球の子供達と一緒に汗を流しているよ。
子供達を見ていると、本当に楽しいし勉強になるよ。
上手な子供もいれば、そうではない子供もいる。
体格のいい子供、小さい子供、ちょっと悪そうな子供、
いろんな子供がいるよ。
でも、みんな、僕の宝物なんだ。
人と比較することなく、彼ら、それぞれの特徴を活かし、
努力する楽しさを学んで欲しいんだ。
また、チームスポーツだから、
みんなで助け合いながら、協力することを覚えてもらいたいね。
当然、試合になると、緊張感や恐怖感も体験するし、
楽しいだけではなく、時には、辛い練習もあるよ。
でも、人間として、男として、
苦難を乗り越えていく勇気や体力、精神力も、同時に養って欲しいね。
毎年、僕のチームを卒業していく子供たちがいるけど、
陰ながらだけど、いつまでも彼らのことを応援しているんだ。
それぞれの道で、僕のチームで学んだことを活かし、
自分らしく、自分のペースで頑張ってもらいたいね。
現役生活は、失敗の連続で、何度も何度も転んでは立ち上がって前に進んだ。
野球で自分を磨かせて頂き、人間関係や、メディアからの苦難も沢山あったよ。
本当に苦しかったけど、その苦難から、砥石のように自分を磨かせて頂いた。
今、振り返ってみると、全てが素晴らしい経験だったよ。
そんな、現役選手も卒業だよ。
長いようで短かったなぁ。
たくさんの人に応援して頂き、支えて頂き、
子供のように見守って頂き、同じ青春を過ごした沢山の同世代の友、
僕を目標に頑張ってくれた後輩たち、
本当にありがとうございました。
今年は、講演や野球教室で、地方に行く機会が増えると思います。
一人でも多くの方に、直接会って御礼ができたらと思っています。
長い間、ありがとうございました。
2008年3月31日
友へ
突然の引退発表で、ビックリした?
本当に、ゴメンね!
決断に至った理由については、今でも上手く説明できないし、
言葉では、どんなに時間をかけても、説明できない気がするんだ。
僕の、この感情を理解してもらえないことは、本当に残念だけど・・・
世の中、わからないことだらけだよね。
これだけ科学が発達、発展していても、まだまだわからない事が多いよね。
それに、未だに絶対というものが存在しないもんね。
こんな話をしている自分のことも、さっぱりわからないんだからね。
引退を決意した夜、ゆっくりとお風呂に入り、
長年、酷使してきた体を、感謝の気持ちをこめて丁寧に、
そして、きれいに洗ったんだ。
風呂上りには、ベッドに大の字に横たわり、
お父さん、お母さんから、頂いた体に感謝しながら、
今までの野球人生を振り返ってみたよ。
たくさんの思い出が、次から次へと映画を観るように流れてきて、
体が熱くなって、何とも言えない心地良さだったなぁ。
努力して、辛抱して、そしてまた努力してきたからこそ楽しかったんだ。
野球は、甘くないよ。
プロ野球は、もっと甘くないんだよ。
甘くないからこそ徹底的に研究して、勉強して立ち向かっていくんだよね。
大変だからこそ、一生懸命頑張り、その努力が、たまらなく楽しかったんだと思う。
現役を離れても、たまらなく楽しい時間を経験していきたいよ。
今は、ロスに来ているので、
明日にでも、ジョーブ先生に会ってから帰国したいと思います。
元気でね
桑田真澄
2008年3月27日
友へ
突然ですが、ボールを置くことに決めました。
友に、上手く説明できる理由や論理は、何もありません。
ただ、僕の心が納得し、燃え尽きてしまったんだよ。
無常というか、悲しいというより、むしろ、美意識が感じられるんだ。
なんて表現したらいいんだろう・・・?
若い頃の自分を思い出しながら、今の自分を見ていると、
哀れというか、不変なもの、永遠というものは存在しないんだと改めて思うよ。
しかし、その自然な流れが、また、たまらなく美しくも感じてしまうよね。
本当に世の中には、永遠なものはないよね。
家族、友達、命、財産など、100年後、500年後は、間違いなく変わっているからね。
何一つ変わらないものはないよね。
だからこそ、その一瞬、一瞬を、感性を研ぎ澄まして生きていきたいよね。
決断してすぐだから、たくさん言葉が出てこないけど、
また、ゆっくりと話をしましょう。
心より、野球の神様に感謝し、
そして、長い間、僕を支えて頂いた友に、感謝の気持ちを伝えたいです。
ありがとうございました。
4月には、帰国します。
2008年3月23日
友へ
こんばんは!
日本は、朝だから、おはようだよね!
今日のブラデントンは、朝から雨で、登板予定の試合が中止になり、
その代わりに、紅白戦をすることになったんだけど、
その紅白戦も、開始直前に雨が強くなり中止になりました。
結局、室内ブルペンで、30球ほど投げて帰ってきたよ。
ちょうど、濡れた服を洗濯したところなので、選択の話をしようかな。
前にも、選択と決断の話をしたかな・・・?
最近、本当に、よく忘れ物をするし、覚えが悪いよね。
それに、同じ英単語は、何度覚えても、時間が経つと忘れるからね。
どうしてだろうね?
同じ失敗を何度も何度も繰り返すのが人間なのかな・・・?
それとも、僕だけ?
選択と決断の話に戻るけど、
結局人間は、朝起きて、寝るまでの間、選択して決断しているんだよね。
今直ぐに、起きるか起きないか、先にご飯を食べるか、顔を洗うか、
どの服を着るか、何時に家を出るのか、挨拶をするかしないか、
電話をするかしないか、質問をするかしないか、意見を言うか言わないか、
練習をサボるか、軽めにするか、
夜は、どこで、誰と何を食べるかなど、とにかく、何をするのも選択の連続だよね。
当然、迷う時もたくさんあるよね。
手術をするかしないか、もう一度投げるか投げないか、
昨年は、短い間だったけど、自分の中ですごく迷ったなぁ。
その時の決断が、今につながり、ここにいるんだけどね。
メジャーのキャンプに参加させていただき、
ここまで生き残れているのも、本当に不思議だよね。
開幕まで、残り1週間になったけど、
あと1,2回は、カットがあるので、どうなるのだろう・・・?
他人の選択と決断で、自分の選択と決断を迫られ、
その結果、自分の人生が大きく変わることもあるよね。
何か難しい話になってきたけど、
とにかく自分の人生だから、
日常の些細なことや、重大な決断を迫られた時も、
自分の第一感というか、心の思うままに従って決断していきたいよね。
激しい雨音を聴きながら、ブログを書くことを選択し、決断したのも自分。
自分の人生は、全て自分次第だね。
時々、ラッキーなこともあるけどね。
また、話しましょう。
よい選択と決断を。
サラダと卵焼きを選択した朝食
2008年3月20日
友へ
元気ですか?
僕は、相変わらず順調ですよ。
足首も、悪くならないでいてくれて、
本当に有難いと思います。
いつも、たくさんの応援メールありがとうね。
そのなかで、ちょっと気になったことがあったので話をしたいと思います。
もう3月も終わりに近づいてきたね。
学生にとっては、受験という大変な時期が終わり、ホッとしているよね。
進学先が決まって、希望に燃えていて欲しいね。
卒業式、入学式で、別れと新しい出会いがあり、
人生の、大きな区切りだよね。
いい先生や友人と出会えて、楽しい学校生活を送った人、
最悪の先生や友人で、辛かった人、いろんな思いがあるよね。
先生は、全員いい先生かといえば、必ずしもそうではないし、
むしろ最悪の先生の方が、多いかもしれないよね。
友達だってそうだよね。
誰だって自分が一番可愛いんだから、
いざという時は、人を利用したり、裏切ったりするよね。
でも、彼等と生涯を共にするわけではないので、
「いい勉強をさせてもらったな」って感じで受け止めて欲しいね。
恨んだり、復讐を考えたりしたら駄目だよ。
この経験は、必ず将来に活きてくるからね。
活きてくるというより、活かしていこうよ。
そうやって、前向きに考えて、人生を楽しく生きていこうよ。
それに、僕の考えは、古いかもしれないけど、
酷い事をした人は、
どこかで、必ず罰が当たるようになっているから心配しなくていいよ。
お天道様に、任せておけばいいんだよ。
それと、「負けるが勝ち」って聞いたことあるでしょ。
希望していた学校に入れたら、それは、とても素晴らしいことだけど、
合格できなくて、自分の希望していたところではないところに
行かなくてはいけないことも、
それはそれで、神様が与えてくれた道だと思うんだ。
精神的にも、辛い時期だし、先が見えなくて不安だろうけど、
自分が行くことになった学校が、一番いい学校なんだよ。
有名校だから、偏差値が高いからとかで、
いい学校だと決め付けてはいけないよ。
全国には、いろんな学校があるんだから、
とにかく自分が行くところが一番さ。
そこで、ベストを尽くすことが大切なんだよ。
僕は、そう思うけどね。
完璧な人間なんていないんだし、
あまり心配せずに、希望に満ち溢れた毎日を送って欲しいな。
倒れたり、止まったりしたら、また、そこから始めればいいじゃない。
それに、倒れるということは、
倒れた時の苦しみや思いを経験するために倒れるんだからプラスなんだよ。
そして、なぜ、人は、挫折したり倒れたりするかというと、
努力、工夫し、起き上がるために倒れるんだよ。
僕の人生も、失敗の連続だよ。
同じ失敗も何度も何度もするし、
これからだって、たくさん失敗すると思うよ。
マイナス思考にだって、すぐになってしまうよ。
でも、自分の人生は、自分が頑張るしかないんだから。
人の人生じゃないんだから、自分のペースで、自分らしくでいいんだよ。
「それでいい」、じゃなくて、「それでなきゃ」いけないんだよ。
自分のペースで、自分らしくがいいんだよ。
そして、倒れたら、起き上がればいい事だけだよ。
起き上がるために、倒れるんだよ。
僕は、そう思うよ。
共に頑張ろう!
2008年3月 2日
友へ
元気ですか?
今日は、とてもいい天気なので、バルコニーから写真を撮ってみました。
風がある日は、宮崎キャンプの寒さを思い出しますが、
フロリダキャンプの殆どは、暖かい天気で、のんびりとした雰囲気ですよ。
昨日、久しぶりに試合に登板したんだけど、
投げ終えてみると、やはり、気持ち良かったし楽しかったね。
マウンドに上がる前は、足首が心配だったけど、
投げ始めると、足首のことも忘れて、投球に集中していたよ。
毎朝、ベッドから起きる時には、痛みというか、硬さを感じるけど、
今朝の練習で動いてみて、状態が悪くなっていないので、
何とか試合に投げていけそうだよ。
再び投げさせて頂けることに感謝し、
野球を通じて何かを学び、更に人間として進歩していきたいと思う。
この写真は見たことある?
ONE ☆DRAFTのメンバーと
音楽の世界については、あまりわかっていない僕だけど、
彼等は、元高校球児の後輩として、本当に微力だけど応援させてもらっているんだ。
まだ、スタートを切ったばかりだけど、
しっかりと自覚を持って、音楽活動に取り組んでいってもらいたいと思う。
教養を高め、視野を広め、心に響く歌を歌ってもらいたいね。
みんなで力を合わし、充実した時間を過ごせるように、心から応援しています。
頑張ってください!ONE ☆DRAFT
2008年2月24日
友へ
元気ですか?
また、ご無沙汰してしまったね。
フロリダに来て、もう1週間が経ってしまったよ。
家やレンタカー、食材や日用品を揃えて、ようやく落ち着いた感じかな。
もちろん、その間も、野球に集中しながらだから、今は、ちょっと疲れているよ。
そんな毎日だけど、野球だけではなく、料理や洗濯、英語の勉強など、
全てのことに心を込めて生きているよ。
少しでも前に、少しでも進歩したいからね。
そうでないと、生きていてもつまらないからね。
どのようなものからでも、必ず学べることがあると思うんだ。
小さなこと、些細なこと、単純なこと、消したいほど嫌なこと、やり直したいこと、
いろんな経験を自分なりに工夫をして、将来に向けてプラスにしていきたいね。
経験したこと全てが、自分の先生だからね。
大空や大地、海も川も、動物も植物も、野球も単身赴任も、
全てのものから、何かを学びたいね。
足首も、思っていたより痛みがなく、順調にキャンプを過ごしています。
と言っても、昨年以上に厳しい状況であり、激しい競争だよ。
でもね、毎日思っていることは、
楽しみながら、明るく、粘っていきたいってことなんだ。
先が見えないから、とても不安だけど、
どうなるかわからないからこそ、楽しみがあるんじゃないかな。
今日の努力が、明日の努力につながり、また次へと繋がっていく。
明日、また、精一杯頑張りたいな。
お互い頑張ろう!
2008年1月28日
友へ
元気ですか?
今年も、ここケアンズで、自主トレを行っています。
心配だった足首も、100%ではないけど、順調に回復しているので、
何とか、キャンプに間に合いそうです。
まだ、強く捻ると痛みがでるけど、
若い選手たちと勝負できるレベルには、もっていけそうだよ。
10代、20代、30代、40代と
プロの世界で野球をさせて頂きほんとに幸福だけど、年々、時代を感じるよ。
自分の体や精神的にもそうだけど、
社会情勢や経済、野球界もそうだけど、チームや選手の体質なども動いてくるよね。
そんな変化する時代だから、常に敏感に反応し、
挑戦していかなくてはいけないと思うんだ。
失敗もたくさんするし、逆境の連続だけど、
それをバネにして、とにかく明るく前向きに生きていきたいよね。
とにかく、前へ前へ進んでいくことが大事だと思うんだ。
もちろん、自力だけではなく、たくさんの人の支えがあってのことだけどね。
お互い、刺激しあいながら頑張りたいよね。
また、勝負させていただける喜びを胸に、
ここケアンズの大自然と共に時間を過ごしています。
2月2日に、70名の方にお会いできると思いますが、
どうぞ、気をつけて来て下さいね。
それと、参加される方へのお願いですが、無礼講ではありませんよ。
大人としてのマナーは、お互いしっかりと守り、
有意義な時間を過ごしたいですね。
次回は、東京ではなく、関西か、九州で、食事会を開催したいと考えています。
今回、参加できなかった方と、お会いできる日を楽しみにしています。
いつも、ありがとうございます。
2008年1月 8日
友へ
新年、あけましておめでとうございます!
2008年1月1日、
久しぶりに、日本で正月を迎えました。
やっぱり、ええわ。
日本は、素晴らしいよ。
最高だよ。
家族とのんびり過ごしながら、そんな言葉を連発していたなぁ。
元日から、息子とトレーニングをして、気持ち良い汗を流した。
2日には、長野で、高校の同級生と過ごし、青春時代の思い出に浸っていたよ。
3日は、松本でトークショーを行い、仕事始めって感じでした。
4日は、名古屋、5日は、東京、6日は、大阪と転々としていました。
移動だけでも大変だけど、時間にも縛られ、追われた5日間でした。
しかし、そんな大変な時でも、
時間の合間に、ホテルのフィットネスなどを利用し、リハビリ、
トレーニングを続けていたよ。
時間に縛られ、追われている時でも、時間に左右されるのではなく、
逆に上手く使っていくと、その一瞬が、その日一日が充実してくるよね。
そう言えば、規則も同じだよね。
規則や時間に縛られているという感覚ではなく、
それを上手く使って楽しむ感覚が大切だと思うんだ。
忙しかったけど、とても充実した時間を過ごせたよ。
そうそう、大切なことを忘れていた。
ようやく、パイレーツから契約書が届き、
今日、慎重に、そして、感謝の気持ちを込めてサインをしたよ。
昨年と同じ条件なので、春のキャンプで、生き残りをかけて戦うんだけど、
いつもの僕らしく、自分の意思に忠実に生きていきたいと思うんだ。
マイペースで頑張ってくるよ。
今までに何度も、終わりかなと思ったことがあったけど、
たくさんの友に、支えて頂き、
こうして23年目を迎えることが出来て本当に嬉しく思うよ。
心から感謝したい。
2007年12月25日
メリークリスマス!
友は、どこでクリスマスを過ごしていますか?
イブは、朝6時半から、弟と友人とゴルフをして、
10時半から、買い物に行き、その後は体を休め、
16時半から、息子と一緒に野球の練習をしました。
まったく、クリスマスの雰囲気がないですよね。
プロ入り後、この時期は、殆ど海外で過ごしています。
ニューヨークで過ごしたこともありますが、
それ以外は、ハワイかオーストラリアの暖かいと言うか暑い所が多いですね。
今年も、猛暑のケアンズで過ごしていますが、
クリスマスの雰囲気は、味わえないけど、それなりに家族で楽しんでいます。
でも、やはりクリスマスは、
雪が舞っている中で過ごしてみたいという願望が強いですね。
このイメージは、子供の頃から、なかなか消えないですね。
寒い所は、苦手だし、雪国の人達の苦労も大変だと思いますが、
いつの日か、雪の降る場所で、
クリスマスを過ごしてみたいと思っています。
そして夜になると、クリスマスからお正月にかけて、神(自然)の存在を感じるよ
ね。
世界中には、たくさん宗教があるけど、どの宗教も良いところがあり、
そうでないところもあるよね。
僕は、野球の神様と大自然の力を信じている自然教かな。
今までの野球人生で、数え切れないほど、目に見えない力に助けられてきたよ。
それは、家族の祈りであったり、ファンの皆さんの熱い応援であったり、
自分が一所懸命に努力してきた結果、
見えない力が、「ポンッ」と背中を押してくれたことがたくさんあったよ。
努力して頑張っていれば、
きっと何か見えない力が、自然の力が、働くと信じているんだ。
そして、その努力の仕方が、とても大事だと思うよ。
この間、ステロイドが、話題になっていたけど、
あれほどの人数の選手が、使用を認めたり、
疑いをかけられたりしている現実をとても悲しく思うよ。
スポーツマン精神は、どこに行ってしまったのか・・・?
競技事は、ルールを守ってこそ成り立つし、
その頂点にいるプロの選手が、ルールを守らなければ、何の意味もないよね。
テストで、カンニングをして、いい点をとっても楽しくないんじゃないかな?
罪悪感はないのかな?
たくさんのファンに、なんて言って説明するのか・・・
ルールの範囲でプレーすれば問題ないけど、
プロ野球選手の影響は大きいから、
自覚をもっと強く持たなければいけないよね。
記録やお金は、本当に大事だけど、
その前に、スポーツマンとして、
人としてどうなのか、ということを考える必要があると思うんだ。
もともと、野球のルールは、教育的ではないからね。
僕も、中学生の野球チームを指導しているけど、
時々、戸惑うこともあるよ。
盗塁は、塁を盗むし、2塁で封殺するや、併殺、捕殺、死球など、
言葉からして教育的ではないよね。
それに、審判にアピールしなければ認めてもらえないこともたくさんあるよ。
例えば、ベースを踏み忘れても、相手に見つからなければセーフだし、
隠し球で、相手を騙してアウトにしても、騙された方が悪いんだよね。
そんな中に、身を投じているからこそ、
より一層、自分に厳しさを持たなければいけないと思う。
スポーツ選手の、努力し鍛錬し洗練された姿は、
とても美しいと思うし、それ自体が芸術だと思うんだ。
もう一度、原点に返って見つめ直して欲しいし、
今一度、自分自身にも、言い聞かせたいと思うよ。
今、野球の練習を終えて帰ってきました。
すごい汗でしたよ。
バテバテです。
これから、友人達とバーベキューです。
最初のワインは、白ワインですよ!
オーストラリアですから、ペンフォールドのヤッターナから入ります!
メリークリスマス!
2007年12月11日
友へ
こんにちは!
ロスで検診してもらい、
「順調なので、これからペースを上げていっていいよ」
そう言われて、正直ホッとしたんだ。
ドクターと離れてリハビリをしていたし、
腫れも、まだ少し残っていて、硬さもあったので、
帰国してからの2ヶ月間は、何となく不安だったよ。
これで、足首のリハビリだけではなく、野球の練習もできるので
楽しくなってきたよ。
それに、「リハビリでゴルフもいいよ」って言われた時は、
「待ってました」って感じだったね。
野球が一番だけど、ゴルフも大好きだからね。
スイングをしながら、手術した足首を、横の動きに慣れさせていきたいと思う。
と言っても、日本は、寒いし、
いきなりアップダウンの激しいコースには、負担が大きいので、
練習場から始めたいと思うんだ。
その練習場なんだけど、
なんと、タイミング良く、弟が、室内ゴルフ練習場を始めたので、
そこに行って、キャッチボールや、リハビリ、
バットスイング、ゴルフスイングで汗を流そうと思っています。
今日は、これから岐阜に行って講演です。
話は、得意ではないので心配だけど、ベストを尽くしてきます。
P.S
ゴルフ好きな友のために、
インフォメーションに案内を載せておきますね。
2007年11月27日
友へ
こんばんは!
手術後、2ヶ月が過ぎて、ようやく走り始めたよ。
と言っても、ゆっくりだけどね。
今だったら、友と20M競争したら完敗だな。
競争してみたいですか?
今後、足首の状態をみて、徐々にスピードを上げたいと思っています。
足首のリハビリをした後に、体力作りも始めたので、
いよいよ来年に向けて、スタートを切ったって感じがしています。
先日、大阪で中学校の同窓会があり、
初めて参加したんだけど、とても楽しかったよ。
中学と言っても、殆どの人は、幼稚園から一緒なので、
幼稚園の同窓会みたいな感じだったな。
昨年まで、ジャイアンツに在籍していたので、
この時期は、秋のキャンプか、オーバーホールなどの球団行事があって
参加できなかったけど、今年は時間があったので、
久しぶりに、みんなに会えて本当に嬉しかったよ。
何人かは、しばらく考えないと名前が出てこない人もいたけど、
本当に懐かしく、素晴らしい時間が過せたよ。
何年経っても、同じ時代を共に過ごした仲間とは、
何か連帯感のようなものがあるよね。
それと、すごく心地よかったのは、関西弁かな。
今年は、アメリカ生活が長かったこともあるかもしれないけど、
とにかく、関西弁が心にジ~ンと響くんだよね。
名古屋弁、九州弁など、地方に行けば、
そこの地方の言葉があるよね。
方言を馬鹿にする人がいるけど、
僕は、地方の、いや日本の素晴らしい文化だと思うんだけど・・・
標準語って言ったらいいのかな?
それは、日本人として大切な言葉かもしれないけど、
その地方の言葉も、それと同じくらい大切にしていかなければいけないよね。
そんなことを考えながら、大阪を後にしました。
友は、何弁ですか?
駅弁は勘弁してくださいよ・・・
おやすみ
2007年11月 7日
友へ
元気ですか?
昨日、やっとギプスが取れて、ゆっくりだけど歩けるようになったよ。
松葉杖やギプスをしていると、本当に自由が利かなかったよ。
足首を、ずっと固定していたので硬さはあるけど、
激痛や変な痛みがないので、今は、それだけで嬉しいよ。
命にかかわる手術ではなかったけど、歩けないというだけで、
ストレスを感じるし、毎日が、暗くて辛いよね。
そして、命があること、健康であることが、こんなにも有難く重みさえ感じるね。
元気な時は、こんな気持ちにはなれないし、考えもしないけど、
生きていること、健康であることが、とてつもなく凄いんだなと思う。
名誉や富、権力、学力、実力など、それはそれで大事かもしれないけど、
そんなことよりも、まず、生きていること、健康なことが1番に大切だよね。
帰国してから、名古屋と大阪に行ったんだけど、
行き帰りの新幹線の中から、外を見ていたら、
見慣れた景色なのに、なぜか感動したんだよね。
21年間のプロ野球生活で、名古屋と大阪には何度行ったか分からないし、
シーズンオフも数えると何百回、同じ景色を見たかわからないよ。
なのに、なぜ、何に、感動したと思う?
日本の、自然の美しさに、心を動かされたんだ。
山、川、海、田畑、雲、空、風、樹木、など。
とにかく、日本の自然は、繊細で奥が深く、色彩がとても豊かだと感じたよ。
世界中を見た訳ではないから、偉そうなことは言えないけど、
8ヶ月間、アメリカに居たせいか、日本の自然の美しさに惹きつけられたよ。
日本には、はっきりとした四季があるから、
こんなにも美しく研ぎ澄まされていくのかな?
人間もそうだけど、動物や植物も、この移りゆく時間、季節のなかで、
一生懸命に生きているんだよね。
自分の人生も、冬があり、春が来て、夏になり、秋が訪れる。
はっきりと四季があるような、そんな気がするよ。
今は、手術をして、真冬って感じだけど、
やがて、春が来ることを心から楽しみにしている。
そう考えると、1日のなかでも、四季があるような気がするな。
心が静かで落ち着いている時、燃えるように熱い時、
絶望を感じる時など、いろいろだね。
焦る気持ちもあるけど、ここは、ゆっくりと冬を楽しみ、
やがて来る春に、夏に、備えて、
コツコツと努力を積み重ねていきたいと思うんだ。
長い、長い、道のりだけど、1歩ずつ前に進みたいね。
ナパのワイナリーにて
アメリカにて
2007年10月23日
友へ
元気ですか?
手術後、1ヶ月が過ぎたよ。
今日から、松葉杖も1つになり、少しずつだけど
足首がよくなってきていることに喜びを感じているよ。
抜糸後の患部
この1ヶ月は、歩くことができなかったので
運動はもちろんできなかったし、
家の中にいても掃除をすることもできないし、
ご飯の用意や後片付けをすることも、ゴミ出しをすることも、
何もできない状態だったので、申し訳ない気持ちで一杯だったよ。
それに、仕事も何もしていないし、当然収入もない。
時々、日本国民として、第27条 労働の義務を果たしていない自分に対して
罪悪感を持ったこともあったよ。
健康って良いよね。
元気なことって、本当に素晴らしいことだよね。
それだけで幸福だよね。
そう思えると、他の辛いことなど、たいした事じゃないよね。
心から、健康に感謝したいね。
手術後、大変お世話になったロスの友人にも、心から感謝したい。

お世話になったロスの友人
2007年9月19日
友へ
無事に手術が終わって、ホッとしているよ。
ドクター・ジョーブを始め、執刀してくださったドクター・ジャン、そして
病院のスタッフの人たちに心から感謝しています。

今、改めて思うことは、人はやはり一人では生きていけないということだね。
色んな人に何らかの形で助けてもらって生きているんだよね。
人生の中で、知り合える人数は限られているけど、
何らかの縁で知り合った人は、大切にしていきたいよね。
今はあまり話せないけど、いつも応援してくれている
ファンのみなさんに、無事に手術が終わったことだけ報告したくて
頑張って書いたよ。
また元気になったら、話をしようね。
いつも応援してくれてありがとう。
桑田
2007年9月 7日
友へ
元気ですか?
昨夜、ジョーブ先生と話し合いをして、右足首の手術をすることに決めたよ。
まだ、腫れもあるし、痛みもあるのでしょうがないよね。
最終検診が終わって、自分が思っている以上に悪かったので、
少しショックだったんだ。
でも、怪我の後、メジャーで投げさせて頂けたこと、
この素晴らしい野球の神様からの贈り物は、あまりにも特別だった。
メジャー挑戦は、僕にとって人生最高の幸せに包まれた思い出になったよ。
こんな書き方をすると、もう終わったみたいに聞こえるよね。
今後は、リハビリの様子を見ながら、帰国してゆっくりと考えたいんだ。
手術は、できるだけ早く受けたいと思っているので、
予約が取れ次第、受けるつもりです。
試合復帰まで、5,6ヶ月かかるので、
ちょっとリハビリが厳しくなると思うけど頑張るよ。
それに、帰国も予定より1ヶ月程、遅れるので、ちょっとホームシックかな・・・。
やっぱり、日本は良いよ。最高だよ!
また、フロリダに居た頃のように、一からリハビリをすると思うと、ゾッとするよね。
でも、もう少し、もう少し、自分を磨くために頑張りたいと思う。

パイレーツでのリハビリの時の写真
2007年9月 4日
友へ
元気ですか?
今、僕は、アリゾナにいます。
サンディエゴ・パドレス、マダックス投手のピッチングを見に来ているんだ。
彼の投球を見ていると、すごく勉強になるし、芸術を感じるんだよね。
今日は、どんな芸術を見せてくれるのか楽しみだな。
自分のシーズンが終わり、クーパーズタウン、ニューヨーク、サンディエゴ、ロス
と、結構ハードスケジュールで動いているよ。
野球の勉強はもちろんだけど、
友人とゴルフをしたり、食事に行き、一緒にワインの勉強などもしているんだ。
人生、全てが勉強だからね。
帰国する前に、もっとも大切なことは、
ジョーブ先生に会って右足首を診てもらうことだったので、
昨日、先生に診て頂き、気持ちがスッキリしたよ。
これから、どうするかは、今はまだ話せないけど、方向が決まったら報告するからね。
いつも、ありがとう
桑田 真澄
2007年8月20日
昨日ね、僕が住んでいる所から1時間ちょっとなんだけど、
帰国前に、何としても行ってみたいと思っていた、アーノルド・パーマーさんのゴルフ場に行って来たよ。

ゴルフ場に隣接して、彼の家と事務所、工房があるんだけど、
そこで、プレーさせてもらえるだけでも凄い事なのに、
アーノルド・パーマーさんが会ってくれると言うので、
ビックリしたよ。本当に信じられない出来事だったよ。

ゴルフ界の伝説の人物に会えて、また、とても親切にしてもらい感謝感激だった。
また、前に、雑誌で見た場所に案内してもらった時は、とても感動したよ。
数々の栄冠を手にしてきた裏には、僕達には想像がつかない努力があったと思うよ。
ゴルフクラブの調整や研究をしていた工房に、足を踏み入れた瞬間に、
改めて努力の大切さを教えてもらった気がした。
努力、いい言葉だよね。
努力する姿勢を持ち続けたいと思った1日だった。
2007年8月18日
友へ
やはり、この書き出しが、たまらなく好きだなぁ。
今日、正式に、今年は、もう、どこでもプレーしないことで合意したよ。
プレーできないこと、そして、給料が無くなってしまうのは、とても不安だけど、
とにかく、頑張ってくれた体を休めてあげたいと思うんだ。
6月に、急に右目が見えなくなった時の不安は、
今でも恐ろしい体験として鮮明に覚えているよ。
3Aインディアナポリスで初登板した時、捕手のサインが、よく見えなかったんだ。
その時は、照明の角度や何かの影が原因だと思っていたんだけど、
次の登板も同じだったし、練習時のキャッチボールも捕球するのが難しくなって
きたんだ。その後少しずつ回復しているよ。
キャンプで痛めた右足首も、
毎日、テーピングで固めて投げていたので、限界を超えていたと思う。
ここまで持ちこたえてくれた体に、心より感謝したい。
また、共に戦い、心から応援してくれた友に、「ありがとう」と伝えたいよ。
20歳の頃の夢であった、メジャーへの扉をこの年齢で開けさせて頂けたこと、
そして、自分の目で見て、肌で感じ、触れ、心で全てを見ることができた。
アメリカで、充実した毎日を過ごさせて頂き、今は達成感で一杯なんだ。
今後は、しばらくピッツバーグに残り、
お世話になった方に挨拶回りをして、
それが済んだら、もう少しアメリカに残って野球の勉強をしたいと思っているんだ。
最後に、ジョーブ先生に会って、恒例の握手をして帰国するよ。
もう、夜中の2時になってしまったよ。
そろそろ寝るね。
野球の神様に感謝しながら
2007年8月15日