


2007年11月 7日
友へ
元気ですか?
昨日、やっとギプスが取れて、ゆっくりだけど歩けるようになったよ。
松葉杖やギプスをしていると、本当に自由が利かなかったよ。
足首を、ずっと固定していたので硬さはあるけど、
激痛や変な痛みがないので、今は、それだけで嬉しいよ。
命にかかわる手術ではなかったけど、歩けないというだけで、
ストレスを感じるし、毎日が、暗くて辛いよね。
そして、命があること、健康であることが、こんなにも有難く重みさえ感じるね。
元気な時は、こんな気持ちにはなれないし、考えもしないけど、
生きていること、健康であることが、とてつもなく凄いんだなと思う。
名誉や富、権力、学力、実力など、それはそれで大事かもしれないけど、
そんなことよりも、まず、生きていること、健康なことが1番に大切だよね。
帰国してから、名古屋と大阪に行ったんだけど、
行き帰りの新幹線の中から、外を見ていたら、
見慣れた景色なのに、なぜか感動したんだよね。
21年間のプロ野球生活で、名古屋と大阪には何度行ったか分からないし、
シーズンオフも数えると何百回、同じ景色を見たかわからないよ。
なのに、なぜ、何に、感動したと思う?
日本の、自然の美しさに、心を動かされたんだ。
山、川、海、田畑、雲、空、風、樹木、など。
とにかく、日本の自然は、繊細で奥が深く、色彩がとても豊かだと感じたよ。
世界中を見た訳ではないから、偉そうなことは言えないけど、
8ヶ月間、アメリカに居たせいか、日本の自然の美しさに惹きつけられたよ。
日本には、はっきりとした四季があるから、
こんなにも美しく研ぎ澄まされていくのかな?
人間もそうだけど、動物や植物も、この移りゆく時間、季節のなかで、
一生懸命に生きているんだよね。
自分の人生も、冬があり、春が来て、夏になり、秋が訪れる。
はっきりと四季があるような、そんな気がするよ。
今は、手術をして、真冬って感じだけど、
やがて、春が来ることを心から楽しみにしている。
そう考えると、1日のなかでも、四季があるような気がするな。
心が静かで落ち着いている時、燃えるように熱い時、
絶望を感じる時など、いろいろだね。
焦る気持ちもあるけど、ここは、ゆっくりと冬を楽しみ、
やがて来る春に、夏に、備えて、
コツコツと努力を積み重ねていきたいと思うんだ。
長い、長い、道のりだけど、1歩ずつ前に進みたいね。
ナパのワイナリーにて
アメリカにて